週刊モンメロ (ときどき臨時増刊)

湘南を中心に活動する珍獣系くされJ-Popユニット『MON x MELO』のブログです。音楽、飲食、雑貨系多め。

Duncan Sheik / Humming

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先日、先輩のお誘いで、Jeff Buckleyの映画の試写会を見る機会がありました。
1枚のオリジナルアルバムを残し、旅立ってしまったJeffの短いドキュメンタリーだったのですが、途中、知人、友人ミュージシャンからのコメントが多数挟まれていて。その中になんとDuncan Sheikがいたので、私は思わず興奮してオオッといってしまいました。
Duncan Sheik、悲しくもわが国ではあまりにも無名でマイナーな存在。
国内盤を探してもほとんど見つかることは無いでしょう。よほどの大手でなければコーナーも無い。
彼は大学時代のバンドでLisa Loebと一緒に活躍していて、その後に、ソロとして独立。Atlanticからのデビューが96年。今回紹介しているこの作品が98発表の2ND。前作に比べ、躍動感が増したバンドサウンドでがっしりとしたタイトな音を聞かせてくれる。アルバム発表後は再びLisa Loebとつるんでツアーを行ったり、戦争孤児団体と協力し合って、社会的な演奏活動を繰り広げたのでした。
Jeffの映画の中で、Duncanは『意図的に彼の音を意識して曲を作ったんだ』と語って、ギターで歌を歌っていました。もちろん字幕つきで彼の動くのを見たのは初めて。会場にいたJeffのファンは彼の歌をどう受け止めたのでしょうか。
Jeffは伝説として語り継がれる存在となった。Duncanはいまだ現役として歌い続けている。少なくともJeffと彼の音楽的な立ち位置、音の質感、世界観、決して遠くは無いけれど。だがその評価は天と地ほど離れているような気がします。
願わくば、一人でも多く彼の音楽に興味を持ってくれる人が現れてほしいと、そう思います。
静と動が交差するこのアルバム。聞かずに、知らずにいるというのはあまりにも勿体無い話だと、そう思います。

 

by MeLONSWiNG